第7回は、地方で活躍されている書道の先生も交え、拡い視点でわきあいあいの会議となりました。また、参考資料として、茶道の御家元・華道の次期お家元の伝承のお考えについても情報共有しました。
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■実施日 2022年1月26日(水)19:30~20:30
■主催 いけばな華贈り事務局
■参加メンバー 7名 (華道を学んでいる: 4名 華道指導している:2名 書道指導している:1名)
■会議テーマ 『伝統文化の伝承とは?』
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「日本文化として、古くからあり今もなお身近にあるものを探ってみる」
・和食 (YH)
・相撲 (HF)
・歌舞伎 (KM, MA)
・小説 (MA) など
「伝える側(講師)は、どのように伝えているのか」
・帰国子女など外国関係の方にも注目されている中、学ぶことで達成感、集中力などが得られるように、また、正しく伝える・物事の本質をとらえることに留意している。(KM)
・歴史の話をして、ご自身が歴史の上にいること、また体験レッスンであっても、日本人としてのアイデンティティを意識できるような、知識エッセンスをぎゅっと伝えている (YH)
・子供向けのお稽古中心で、実物を見せて、感じてもらいながら、うったえている (YM)
「学んでいる側(生徒)は、どのように伝えているのか」
・華道の精神性は好きだけど、友人にはわかりやすく写真などで美を感じてもらっている (YO)
・展示会や生けこみやSNSで、とにかく良い作品を見せることをしている(HF)・
・オンラインいけばなで学び、頑張った作品を玄関に飾り、友人らにリアルに見てもらう(MM)
-----➤ 講師側と生徒側には違いがみられる
「今の家元は、継承をどのようにとらえているのか」
・茶道のある家元は、「伝統は革新の積み重ね」、「ただのお茶のみではなく、その先にあるものが大切」「生活文化として根付くことの重要さ」を伝えている
・華道のある家元は、「誰もお花をいけなくなっても最後の安全装置が家元。いのちある花を活かし、自分もいかすことに伝承の本質がある」と伝えている
「今後、本気で伝えるには」
・お稽古では、生徒が丁寧に取り組むことが大切と指導 (KM)
・お花という生命との出会いは一期一会。その場の生徒さん同士の出会いも一期一会。そんな意識をもってもらっている(YH)
・家元の革新の積み重ねとは、変化しながらも生き残っているということ。だから、何が生き残るのか、時代に対応したものを考えていくことが大切(YO)
・講師も生徒もひとりひとりが、伝承者である意識が大事 → たゆまずコツコツ続ける(多数)
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●これまでの未来会議の内容は、以下でご確認いただけます。
第6回未来会議 議事録 『10年後の未来に、伝えたい いけばなの価値とは』
第5回未来会議 議事録 『10年後の未来に向けて、今できること!』
第4回未来会議 議事録 『過去100年の華道の歴史を振り返り、未来につなぐ!』
第3回未来会議 議事録 『SDGs視点での華道いけばな』
第2回未来会議 議事録 『いけばなのブランド力とは?』
第1回未来会議 議事録 『いけばなでオンライン化したら良いことは?』他