新しい年が始まりました。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
昨年を振り返るにあたり、いけばな華贈りの活動をキーワードにするなら、
「キッズ華道」と「AIと華道いけばな」かと思います。
■「キッズ華道」➤これまで3年間、単発クラスと年間継続クラスがあり、
2023年度は、19回開催しました。
前年度からの継続メンバーが7割程度だったこともあり、2024年度も継続を決めました。
単発クラスは、渋谷区社会福祉課との連携、年間継続クラスは、文化庁、華道いけばな池坊との連携にて実施となります。
■「AIと華道いけばな」➤企業さまよりのいけばな研修のニーズをお聞きすると、
一般的な企業研修を求めておらずまた、明確な研修効果を定義していないことが多いようです。
背景には、ここ数年台頭してきたAI伸長、ChatGPT拡大があるようです。
変化が激しく未来が予測しずらい中で、反動的に、不変のものや本質を求める気風を感じます。
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では、華道いけばなに求めるものとは?
いけばなのレッスン生に、昨年を振り返るにあたり、キーワードを尋ねると、「AI」という方も少なくありません。
いけばなの生徒さんで転職された方も多かった昨年ですが、
(履歴書の趣味欄には、必ず"華道"と記載していただくと人事部より高評価です(笑))
大変驚いたことに、こんな方がいらっしゃいました。
「IT企業に転職したら、社内でChatGPT活用度合いを測るスキル試験があるんです!」
時々、活用したくなるChatGPT。
ときどき、華道の歴史的なことを尋ねると、明らかに間違ったことを
知らせてくれることもあるので、都度訂正をお知らせしています。
しかしながら、「〇〇について、箇条書きにまとめてください」は、大得意なChatGPT君。
活用しない手はありません。
しかしながら、考えてみれば、何もないところからChatGPTが何かを教えてくれるわけではありません。膨大なデータベースを短時間で分析し、そこからまとめあげ、創造して提示しくれるものだと思います。つまり、ChatGPTは、ゼロからは生み出せないのです。
一方で、そもそも人間は、何もないところから、生み出すことがことができる生きものです。
その理由は、人には五感があるからと考えます。
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我々は、華道いけばなをやることで、つちかうことのできる力を
「いけばな5P」としてまとめています。詳細はこちら➤いけばな5P
この中に、「生み出す力(Power of Creation)」があります。
どの程度、自分にそのような力があるのかについては、『人間力診断ツール』で
レーダーチャートでの数値化することも実施しています。
改めて、今年2024年、華道いけばなは記録にしるされてから562年をむかえました。
コロナ禍で、多くの感度高い20代、30代の方が、これまでとは違うものを求めて入門しています。
そのことに、企業のリーダー、人事部の方々にも少しずつ、認知されてきているように思います。
人々が少しでも生きやすくお役に立てるよう、今年も励んでまいりたいと思います。