先日、日本インド学生会議のメンバーさんが、はるばる岡山よりお越しになりました。
日本を感じられる場所、お寺の坐禅室でのはじめていけばな体験レッスンは、いつものように、日本史といけばな史を比較するところからスタート。
しかしながら、今回は、講師もよくわかっていない、インドと言うお国。
『インドの建国はいつですか?』
と訊ねてみました。すると、
『1950年です。』
周りにいた、日本人みんなが驚いた瞬間でした。
というのも、1950年といえば、"昭和"の時代。
1400年"室町"の時代にさかのぼり、いけばなの歴史を伝えていた講師にとっては、
"昭和"は、つい最近のことのように感じます。
そして、それは、時代背景とともに、花型や取り組みが永きにわたり変遷して来た日本の伝統文化いけばなが、2000年以上、侵略されなかった日本という歴史の上に続いてきたということを教えてくれます。
歴史を永く刻むことは当たり前ではなかったのですね。今更ながら・・・。
そんな令和6年の今年は、最古の記録によると、いけばな史562年目を迎えます。
いけばなの先人達のみならず、日本を守ってくれた方々に思いをはせながら、2時間、目をキラキラさせていたインドの来客との別れを惜しみました。